ジョッキーの藤岡 佑介さんが書かれた本、というか
藤岡騎手とトップジョッキーたちと対談を集めた本
「ジョッキー×ジョッキー トップ騎手11人と本気で語る競馬の話」を
買って読みました。
武 豊、ルメール、福永祐一、川田将雅、池添謙一(敬称略)など
トップジョッキーとの対談、いろんなエピソードが聞けて面白かったです。
藤岡騎手は、騎乗は地味な印象ですが、社交的でみんなから愛されてるし、
藤岡騎手も純粋にトップジョッキーをリスペクトしているんでしょうね。
みなさんが心を開いて話されている印象を受けました。
武豊との話では、海外での騎乗の話が印象的でした。
凱旋門賞もそうですが、若くから積極的に海外で経験・実績を積んだ武豊と、
2013年から1年間フランスへ武者修行に行った藤岡佑介。
武豊はアメリカの特殊なダートを経験して日本でも砂上の蹄跡を意識するようになったし、
ヨーロッパでは風の抵抗を調教師側から言われるので
そういった引き出しを増やすことができたと話されていました。
日本の若い才能あるジョッキー、横山武史くんも是非、早くに海外へ行ってさらなる高みを目指して欲しいなと思いましたね。
団野大成騎手も、2021年10月にフランスへ行ってましたけど、
かなり短期でしたし、もうちょっと半年とか1年とか長いスパンで行って良い経験を積んでほしいなと思いますね。
海外での経験、鍛錬について、
ルメールが日本の若いジョッキーたちはなぜ武豊の背中を追わないのかと苦言を呈していましたが、
本当に納得ですね。
日本の競走馬のレベルは高いですが、
騎手は外国人騎手ルメールやミルコ・デムーロに勝たれまくっているのを見ると、
まだまだね、成長の余地が十分あると思います。
日本の競馬は給料、賞金が大きいという魅力もわかりますけどね、
怖がらずに是非とも積極的に挑戦してほしいです。
あとスタートの話。
スタートを出すのが上手いのは武豊と福永祐一という話があって、
なるほどなと思いましたね。
昨日のシンザン記念2022でのラスールもそうですし、ウナギノボリとか、
スタートが決まらずに、難しい展開を強いられる馬は多いのでね。
馬券の意味では、スタートが苦手な馬が、スタート上手な騎手に乗り替わる時を
狙いたいですね。
この本の書評は以上です。とても勉強になる素晴らしい本でした。
第2弾も出してほしいです!
競馬ブログ人気ランキングに参加中です!
↓クリックを是非お願いします。
【追記】
返信削除武豊が尊敬する騎手として、アンカツ(安藤勝己)さんを挙げていたのが印象的でした。
準備も何もしてないけど、アンカツさんが乗ると馬が伸びる、なぜか。という話をされていました。
アンカツさん、職人らしくて素晴らしいですね。笠松が生んだスターはオグリキャップとアンカツさんですね。
武豊とアンカツさんは乗り方のカッコよさも追及しているのも良いですね。岩田康誠のようなお尻トントン騎乗を良しとしていないですよね。
【追記】
返信削除記事には書かなかったですが、三浦 皇成や横山 典弘のインタビューも面白かったです。
三浦 皇成は、1年目の時に武豊と比べられて、TV番組トップランナーにて「武豊の馬に乗ることができれば、武豊に先着できる自信はある」というコメントが話題になったことについても弁明していました。三浦騎手の中では、それくらい自信を持って乗らないといけないという気持ちがあってコメントしたのが、自分の若さもあり、誤解を生んでしまったということを話されていました。
横山 典弘さんは、独特な騎乗で知られますが、指示通りに乗っても結果を出さなければクビになる世界と話されていて、なるほどなと思いました。
以前はかなりお酒を好きで飲まれていたのを、断酒したというお話をされていて意外に思いました。お酒のイメージが昔から全くなかったので、なんか人間らしい話を聞いて好感を持ちました。
【追記 - 藤岡 佑介ジョッキー】
返信削除藤岡 佑介ジョッキー、ジャックドールやセリフォスといった実力馬に途中まで乗るものの、乗り替わりされることが多くて、本人は悔しい思いをしているでしょうね。
人は良さそうだけれど、他の人を蹴落としてでも1着取ってやろうという気持ちが足りていないような気がします。応援しています。いつか乗り替わりされずにGIをまた獲ってほしいです。